検索アルゴリズムの変更により、約500万円あったSEOメディアの月間売上が40万〜50万円まで減少したLISH株式会社。代表の吉田和史さんは、受託、店舗運営、バックオフィス代行サービス「URAKATA」を次の柱として育ててきた。主力事業が崩れる前に何を考え、新しい事業が採算に届くまで何を変えたのか。URAKATAの第1号顧客でもある前田晃介さんが聞いた。
「SEOメディアは、そのうち終わると思っていた」
前田:もともとは、マーケティングの仕事をずっとやられていたんですよね。
吉田:マーケティングとSEOアフィリエイトです。自社でメディアを運営しながら、その知識を生かしてWebマーケティングのコンサルティングもしていました。
吉田:今はLISH株式会社で、広告運用やSEOなどのマーケティング支援、自社メディア、フランチャイズに加盟しての店舗運営、それからバックオフィス代行サービスのURAKATAをやっています。
前田:SEOメディアはかなり好調だったと聞いています。
吉田:フリーランスの頃から続けていて、収益が上がったらライターを雇い、その後に編集者を雇う形で大きくしました。最大でライターが50人ほど、編集者が3人ほどの体制でした。
吉田:SEOメディアの月間売上は、最高で約600万円。平均でも450万〜500万円ほどで安定していました。ライターや編集者は業務委託だったので、利益率も高いモデルでした。
前田:それだけ好調でも、いつか状況が変わるとは考えていたんですか。
吉田:SEOメディアは、そのうち終わるだろうと思っていました。そこで受託を少しずつ増やし、店舗も始めました。いくつか柱があれば、アフィリエイトがなくなっても大丈夫な状態をつくれると考えていたんです。
「今は40万〜50万円。約10分の1ですね」
前田:売上は、どのように下がっていったのでしょうか。
吉田:約500万円あった月間売上が、最初の1カ月で約300万円になりました。翌月には約250万円、その後、半年ほどで約200万円まで下がりました。
吉田:対談時点では40万〜50万円ほどです。本当に約10分の1になりました。

吉田:アフィリエイト以外にも事業を育てていましたが、うまくいかなかったものもあります。受託や店舗がなかったら、危なかったかもしれません。
「URAKATAは、最初の40社くらいまで赤字でした」
前田:そうした中で立ち上げたのがURAKATAですね。どのようなサービスですか。
吉田:経営者や会社が抱えている事務、総務、労務、経理などのバックオフィス業務を、月20時間から代行するサービスです。
前田:僕も構想段階から話を聞いて、第1号の顧客として利用しました。対談時点では100社を超えていますよね。
吉田:はい。ただ、ある程度の社数がないと利益が残りません。スタッフが動く事業なので、最初の40社くらいまでは赤字でした。その期間はつらかったですね。

「このレベルでやっていたらダメ、と言ってくれた」
前田:僕と一緒にいろいろ取り組むようになって、印象に残っていることはありますか。
吉田:前田さんは、仲のよい経営者でも言いにくいことを、はっきり言ってくれました。言われたときは落ち込みましたが、「ここを直さなければ次へ進めない」と思えたので助かりました。

前田:正論を言うと嫌われることもあります。吉田さんなら受け止めてくれると思って伝えた記憶があります。
「営業しなくていい。でも、人と関わる場は増やした方がいい」
吉田:僕は積極的に営業するタイプではありません。そこで前田さんから、「営業をしなくてもいいけれど、もっと人と関わった方がいい」と言われました。
吉田:それからSNSにきちんと取り組み、コミュニティにも出るようになりました。その結果が、今の100社超につながっていると思います。

「顧客が集まる場所へ入り、サービスを磨く」
前田:今日話した助言でいえば、仲野顧問に入るという提案です。仲野さんもURAKATAを使っています。参加することでプロダクトの見え方も教えてもらえると思います。
吉田:仲野さんはサロン運営の顧問もされています。僕らもサロンの集客支援をしていますし、何か一緒にできる可能性もあると思っています。
前田:定期的に話してアドバイスをもらえば、サービスはさらに伸びると思います。
吉田:ブラッシュアップしたいと思います。
話者プロフィール
吉田和史さん
LISH株式会社代表。Webメディア運営、Webマーケティング支援、店舗運営、バックオフィス代行サービス「URAKATA」などを手がける。
前田晃介さん
ドライヘッドスパ専門店「癒し〜ぷ」など、複数のスモールビジネスの立ち上げと支援に携わる。URAKATAの第1号顧客として、立ち上げ時から吉田さんの相談に関わる。
取材協力:LISH株式会社・URAKATA
対談:前田晃介さん、吉田和史さん
収録日:2026年9月16日
発言は完成動画と最終字幕をもとに、趣旨と数字を変えない範囲で整理・編集しています。

